平成17年11月〜平成18年12月

燃ゆる火に人うごめきて大文字 平成17年11月号
 
木道を老夫婦行く尾瀬ヶ原
 
曽爾高原芒に入る夕日かな 平成18年1月号
 
香り来て気付く軒下金木犀
 
行列の先板たたく音初えびす 平成18年4月号
 
故郷は海鳴りとどく夜ありし
 
初弘法如来の堂へまはり道
 
春の湖白杖の翁想ひをり 平成18年5月号
 
冬の月高きにありて冴えざえと
 
人並みに土筆摘みをり今年古希 平成18年6月号
 
冬ごもり言葉なき日の夕餉かな
 
にぎはひに我もゐて花灯路
 
舞ひ降りてやがて水面へ花筏 平成18年7月号
 
菜の花に見え隠れつつ子らの行く
 
黄砂来ておぼろなりけり京の街
 
ゆづり葉の茎ふんはり苑の森 平成18年8月号
 
ハンカチの大木ありて空青し
 
目覚むればさえづりの中病床 平成18年9月号
 
くわりんの実日ごと太りて頭垂れ
 
祇園会のしつらひ始む町屋かな
 
暑きもの祇園祭の鉾巡業 平成18年10月号
 
路地裏も屏風まつりの京町屋
 
病得て命みつめしすすき原 平成18年12月号
 
いつときの夕陽なりけりすすき原
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